2018年3月24日(土)深夜2時50分からテレビ朝日で放送されるスペシャルドラマ『Q&A』。第一回ピクシブ文芸大賞の大賞受賞作品となる小林大輝の小説を原作に、竹中直人が主演をつとめることで注目されています。
そこで今回はスペシャルドラマ『Q&A』のロケ地となる撮影場所、気になるキャストやあらすじ、物語の原作について紹介していきます。
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ドラマ『Q&A』のあらすじ&原作
あらすじ
物語は、一枚の幻想的な絵画から始まる。
現実なのか非現実なのか──風景は絵の具を水に溶かしたように、酷く歪んでいる。だが、絵の中で唯一、中央に描かれた人間だけが全く歪んでいない。それは、胸が抉られ、大量の血を流す『遺体』であった。やがて絵画は現実となり、遺体は廃墟と化したアパートでの惨殺体と重なる。壮絶な最期を迎えたにも関わらず、惨殺体はなぜか幸福に満ちた表情であった。
そう遠くはない未来──20XX年、日本を思わせる、ある国の街外れ。惨殺体が発見されたアパートでは、警察の現場検証が行われていた。この事件を担当するのは、ベテラン刑事のK警部。G鑑識と共に、この惨殺体に強い違和感を覚えていた。
「一体なぜ、彼はこんなにも安らかな死に顔をしているのだろうか…?」
G鑑識は、被害者の傍で発見されたノートをK警部に見せる。付着する指紋から、どうやらこのノートは犯人と被害者が共同で書き成したもののようだ。
「Q:世界は何によって構成されているか?」
謎めいた問いで始まるそのノートの表紙に記されていたタイトルは──
『Q&A』
「現在、僕はこれを教会の片隅にある孤児院の狭い宿舎の中で書いている」人里離れた田舎町に佇む、鄙びた小さな修道院。隙間風が入る貧相な宿舎に、10人の子供が身を寄り添って寒さをしのいでいる。彼らは皆、親に見捨てられた孤児であった。
被害者は『9』と名乗っている。10人の子供たちの中で9番目に背が高いからだ。
修道院は確かに彼らの命を救った。だが、その心を荒んだものにさせてしまう。厳しい毎日を強いられる中、彼らは悟る──神様という存在が実に慈悲深く、同時にどうしようもなく残酷だ、と。
修道院の神父は寄付金を着服して私腹を肥やしていた。が、それが世間に明るみに出て、寄付金に手をつけられなくなった神父は、腹いせとばかりに9に暴力をふるうようになる。世の中の不条理を既に受け入れている9は、一切の抵抗をみせなかった。そればかりか、暴力を受けるたびに自分の心が澄んで美しくなるようにさえ感じた。神父の暴力は日に日に苛烈さを増し、ついに9は大怪我を負い、ボランティア団体に保護される。
9は心優しいエヌディア夫妻の養子となる。夫妻の計らいで私立学校に入学できることになった9は、校内を散策し、そして美術室で、金髪の美しい男子生徒と出会う。それが&だった。
「僕にとって絵を描くという行為は現実の再構築にあたるのだと思う。僕は絵を通じてしか世界を捉えることが出来ない」
&は9に、『Q』と名前をつけ、次第に二人は心を通わせるようになる。それは、Qが生まれて初めて経験する“愛”だったのかもしれない。しかしやがて、&の姉を名乗るTの存在によって、Qは二人の間に横たわる真実を知ることになる。身を引き裂かれるような受け止め難い真実の中、Qと&は、二人を奈落の底に落とした真犯人への報復を決意する。
彼らが『残酷な世界』へ向かって吐き出した、究極の答えとは─。(公式ホームページから引用)
このドラマのタイトル「Q&A」を見た時、最初は「Question and Anser」かと思っていましたが、ドラマの登場人物たちの名前だったということですね。しかし、「Q&A」は問答の意味も含まれていると考えられます。
登場人物たちが問いかける「この世界はいったい何なのか?」、「自分たちは何者なのか?」、そして、「愛とは何か?」という根源的な問いの数々。こうした類の問を思春期に考えたことがある方もいるのではないでしょうか。とくに男性は思春期から大人になる過程でこうした哲学的な問いを考える時期があると言われています。
こうした世の中の根源的な問いには明確な答えはありません。科学やIT技術が高度に発達した現在においてもです。しかし、自分の中で”答え”を持っておくことは大切なのではないでしょうか。それが、自分の人生哲学を形成になっていくからですね。例え答えが出なくても、自らに問い続ける必要があるでしょう。
この物語はそうした問いに対する一つの答えが用意されているのか?「Q&A」のAの部分が物語の裏メッセージになっているシーンがあるのか?注意深く視聴したいものです。
現作は小林大輝の小説
ドラマの原作は小林大輝の小説。第一回ピクシブ文芸大賞の受賞作品です。今回のドラマ化を機に、一度は読んでおきたいものですね。
Q&A [ 小林大輝 ]
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ドラマ『Q&A』のキャスト&スタッフ情報
キャスト
K警部/竹中直人
捜査課の刑事。飄々とした物言いだが、冷静沈着に物事を判断する優秀な警部である。QとAが残したノートを読み進めるうちに、Qの過去へと自身を同化させていく。
【竹中直人】
- 1956年3月20日生まれ
- 神奈川県横浜市出身
- 血液型はA型
<竹中直人出演のドラマ『警視庁捜査一課9係シーズン12』撮影場所まとめ>
<竹中直人出演のドラマ『オーファン・ブラック七つの遺伝子』撮影場所まとめ>
Q(9)/小日向星一
物語のきっかけとなる殺人事件の被害者にして、本編の主要人物。なぜか幸福な笑顔で殺されていた。そこに残されたノートに、なぜQが殺害されるに至ったかの経緯が書かれている。孤児として育つ中で、世界は残酷であるという持論を持つに至る。基本的に無口で、世の中を冷めた眼差しで見つめる人物。だが、&と出会うことで自分の持論が揺らぐと同時に、自身の過酷な運命と過去に否応なく向き合うこととなる。
【小日向星一】
- 1995年6月4日生まれ
- 東京都出身
&/大平峻也
Qが通うことになった学校で出会う、美術部員。容姿端麗で、不思議な魅力を持つ。誰もが魅了する絵を描く才能があり、世間から一目を置かれている。Qと互いに気が合い、二人は親交を深める。だが、実は家庭の事情で精神的な安定を欠き、死を望んでいることが判明する。
【大平峻也】
- 1994年2月8日生まれ
- 東京都出身
- 血液型はA型
G鑑識/南翔太
ベテランの鑑識官で、K警部とよくコンビを組む。穏やかで物腰の柔らかそうな人物に見えるが、正義感が強く、間違ったことを嫌うがゆえに時に感情を爆発させる時もある。K警部がノートを読み進める上で、身勝手な論理を振りかざすQに怒りを覚える一幕も。
【南翔太】
- 1982年3月27日生まれ
- 愛知県出身
- 血液型はB型
T先生/佐藤玲
Qが通うことになる学校の女性教師。明るく朗らかな性格だが、誰にも話さない影を背負っていた。才能溢れる&の絵の良き理解者の一人だが、実は&が腹違いの弟であり、家庭の事情から実の父親である市長を憎んでいることが明らかとなる。
【佐藤玲】
- 1992年7月10日生まれ
- 東京都渋谷区出身
- 血液型はA型
<佐藤玲出演のドラマ『今からあなたを脅迫します』キャストまとめ>
A/髙屋永遠
殺害現場に残されたノートに、Qと問答する形で手記を残している。本作でAを演じた髙屋永遠は、画家として国内、海外で高く評価されている。&の絵画アドバイザーとしても参加した。
【髙屋永遠】
- 1992年生まれ
- 東京都出身
神父/永山たかし
Qが育った修道院の神父。寄付金を着服し、孤児たちに過酷な生活を強いる。やがてそれが明るみになると、Qを目の敵にして暴力をふるう。強い信仰心と同時に背徳的な行為に身を投じる。
【永山たかし】
- 1978年11月16日生まれ
- 神奈川県出身
- 血液型はA型
エヌディア/水島裕
孤児であったQを引き取り、養子として迎え入れる。非常に温和で、優しさに溢れている人物。夫人と二人で暮らしているが、実は15年前、息子を誘拐された経緯を持つ。その息子は未だ行方知れずである。
【水島裕】
- 1956年1月18日生まれ
- 東京都出身
- 血液型はB型
市長/神保悟志
市民からは親しまれているが、実は名誉と金銭にしか興味のない、下衆な人物。Qと&の壮絶な過去を生み出した全ての元凶であることが明らかとなる。
【神保悟志】
- 1962年12月3日生まれ
- 静岡県駿東群清水町出身
- 血液型はO型
<神保悟志出演のドラマ『さすらい署長風間昭平』撮影場所まとめ>
<神保悟志出演のドラマ『庶務行員・多加賀主水が許さない』撮影場所まとめ>
スタッフ情報
脚本/石橋大助
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ドラマ『Q&A』ロケ地&撮影場所まとめ
このドラマの具体的なロケ地はわかっていません。ドラマの予告やあらすじ、キャストのコメント映像を見る限りでは次の場所が登場しそうです。
- 孤児たちが暮らしていた人里離れた田舎町に佇む、鄙びた小さな修道院
- Qや&が通う高校
- &がQを描いていた海岸
映像を見る限り、東京都内近郊の都市部ではなく、郊外や地方などの山間部、海岸近くが撮影地になっていそうです。こちらは判明したら更新します。
最後に
ミステリアスかつメッセージ性の強いドラマになりそうですね。深夜帯ながらも楽しみなドラマと言えるのではないでしょうか。
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