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【残念】『絶対零度2018』の感想とガチ評価。つまらない!とレビューを書くのは心苦しいけど・・・

絶対零度,2018
2018年7月10日(月)21時からフジテレビ月9枠で放送がスタートした夏ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』。視聴率は初回10%超えを記録しましたが、視聴者の評判は「面白い」と「つまらない」の半々といったところでした。感想においては絶賛と酷評が入り交じる中、「今回の『絶対零度』は面白くない!」と声高に主張した方のレビューをここでは紹介していきます。

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【今回のレビューのポイントを端的に言うと】

  1. 『絶対零度』は桜木泉あってのもの。メインキャストをいじったことで、ドラマ続編の成功法則を逸脱してしまった。
  2. フジテレビ月9の最近の成功事例である『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命3』と、TBS『花のち晴れ』の失敗事例を見習うべきであった。
  3. 沢村一樹の冷徹な演技は背筋が凍るほど素晴らしかったのだが・・・。
  4. 登場人物たちの背景が描かれておらず、どんなストーリーなのかよくわからなかった。
  5. 小田切結役を演じる本田翼の演技に異議あり!

月9『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』の感想と評価。筆者が残念だったと感じた理由

正直、今回の『絶対零度』続編の発表があった時点で心配していた。期待していなかった。ただ、筆者ごときの心配を覆してほしいという微かな期待感があったのも事実だが、悪い予感が確信に変わってしまいそうなのが残念でならない。

『絶対零度』の続編であるにも関わらず、絶対的な主人公・桜木泉を脇役に変えてしまった

絶対零度,上戸彩

上戸彩主演の人気シリーズの続編だが、わざわざ上戸彩を主演から外した。この発表には驚愕した。1プレー目で後方から腰にタックルを受けて潰されたほどの衝撃である。過去の人気シリーズの続編は、基本的なメインキャストをいじらないのが鉄則だ。過去作の視聴者が懐かしさをもって視聴する可能性が高いからだ。

参考:『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』キャスト、あらすじ、相関図の総まとめ!

いじっていいのは舞台や登場人物の属性だ。

前作からのキャラクター自身の変化や環境の変化、現代的な要素を加味することで、過去作のファンはキャラクターの成長と時間の経過を実感できる。前作を知らない視聴者も新しい舞台になっていることで、違和感なく物語に入り込むことができるのだ。

忖度。

2017年に大流行したこの言葉を今こそ使いたい。『絶対零度』は過去作の視聴者に忖度して企画するべきだった。

例えば、上戸彩と斎藤工出演の人気ドラマ『昼顔』の続編をまったく新しいキャストメインで始めたら『昼顔』ファンはどう思うだろうか?「それはもはや昼顔じゃない!タイトルは朝顔か夜顔にしてくれ!!」という声も聞こえてきそうである。

昼顔~平日午後3時の恋人たち~

なぜ『コード・ブルー3』は成功したのか?

新垣結衣

それは、近年のフジテレビ系月9で唯一平均視聴率10%超えを記録した『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命~3rd Season』で証明されている。山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介のメインキャストをそのままにしたこと。これこそが絶対にハズしてはいけない成功の第一要因(KFS)であったことは疑いようのない事実である。

藍沢や白石が帰ってくる!!!」前作のファンは熱狂した。

「ぎゃぁうぉぁぁぁうぇぇぇぇぃぃ!!!」筆者も半端ない雄叫びをあげた。

さらに、成田凌や新木優子ら新戦力を投入することで新鮮味をオン!!懐かしさと新鮮さの融合に成功し、『コード・ブルー』は最初から最後まで高評価&高視聴率を連発。この夏の映画化を実現した。

参考:劇場版『コード・ブルー』キャスト、あらすじ、ロケ地まとめ!海ほたるが登場するぉ!

もし、『コード・ブルー3』がまったく新しいキャストをメインにしたら、(例えば、成田凌が主人公で新木優子がヒロインがだったら)、過去作ファンの期待を大いに裏切り、低評価のまま終わっていただろう。

「藍沢や白石がやらなきゃ意味ないよ。」

新たなキャストの良し悪しはまったく関係い。藍沢や白石らあってこその『コード・ブルー』なのである。(既存のドラマにおいては改革ではなく改善こそ王道なのだ)

メインキャストはそのままで、舞台を変えた成功例は『警視庁捜査一課9係』の後継となった『特捜9』も同じである。渡瀬恒彦という絶対的な主役を亡くしてしまったが、井ノ原快彦、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正、原沙知絵らお馴染みのキャストをそのままにしたことで安定感をキープ!!プラスして寺尾聰や山田裕貴という新しい風を吹き込んだことで新鮮味を加えることできた。実際、『特捜9』は2018春ドラマ視聴率で民放2位という好結果を残している。

参考:【2018春ドラマ】視聴率ランキング!1位から3位は予想通り、意外に健闘したのしたのは…

コード・ブルー

メインキャストを刷新して批判された『花晴れ』

花晴れ

逆に、TBS系の『花のち晴れ 花男Next Season』は伝説的ラブストーリー『花より男子』の続編を匂わせながら、メインキャストを刷新してしまった。

過去作ファンが見たいのは『花男』たちの現在だったのだ。彼らの未来だったのだ。

大人になった牧野つくし(井上真央)や道明寺司(松本潤)、花沢類(小栗旬)。彼らがこれからどんな恋愛を繰り広げるのか??考えるだけでワクワクが止まらなかった。『花晴れ』は一番最初の前提から道を誤ってしまったのだ!『花男』は過去作ファンにこそ”忖度”してほしかったに!!

案の定、『花のち晴れ』の視聴率は最後まで伸び悩んでしまった。

ストーリーそのものはしっかりと作り込まれており、前作の聖地となっている恵比寿ガーデンプレイスなどのロケ地をふんだんに盛り込み、杉咲花や中川大志、平野紫耀らも持てる力を存分に発揮していたのに、過去作との比較において負けてしまったのは残念でならない。

参考:『花のち晴れ』ロケ地まとめ一覧!

今回の『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』は、この”勝利の方程式”を逸脱してしまった。

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主演の沢村一樹の演技は確かに素晴らしい

絶対零度

確かに新たな主人公・井沢を演じる沢村一樹の演技は素晴らしい。彼本来の飄々とした自然な演技にプラスして、ある意味「狂気」とも取れる冷酷な姿にゾクゾクした視聴者も多いはずだ。

「沢村一樹半端ないって、あいつ半端ないって、開始1分で犯人をめっちゃ撃つもん、そんなんできひんやん普通・・・」

開始1分で筆者も彼の演技に魅了されてしまった。これだけの鬼気迫る演技は上戸彩にはできなかったであろう。

あの沢村一樹の怪物演技を見るだけでも価値がある。とくに第1話の90分スペシャルは素晴らしかった。まだ観ていない方は下の記事を参考に見逃し動画を観てほしい。無料で視聴することもできる。

参考:『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』第1話&第2話の見逃し動画の無料視聴はこちら!!

しかし、しかしである。

過去作ファンが見たかったのは、桜木泉の現在とこれからだったのだ。2010年と2011年にあれだけの死闘を繰り広げた桜木が、あれからどう成長し、これからどこに向かうのか?過去の勇姿を心の中でプレイバックしながら、現在の姿に重ね合わせることで、人の成長と時の経過を実感したかったのだ。なぜかベトナムにいて、、、あろうことか殺されてしまうということは断じてあってはならない。(実際に殺されたかどうかはわからないが・・・)

「桜木泉がやらなきゃ意味ないよ。」

『絶対零度』といえば桜木泉であり、桜木泉といえば『絶対零度』なのだ。これは物語の根幹である。ここをいじってしまったら、『絶対零度』ではなくなってしまう。流れを組んだ続編ではなく、サイドストーリーなのだから、『絶対零度』という冠をつけてほしくなかった。

FODプレミアム

登場人物たちの背景や心のトラウマが描かれていない

『絶対零度』のストーリーについても言いたいことがある。なぜ井沢たちが”ミハン”の部署で働くことになったのか?何を目的とした組織なのか?各登場人物はどんな思いを抱え、どんなトラウマがあるのか?登場人物たちの背景がほとんど描かれていなかったではないかっ!!

参考:『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』キャスト、あらすじ、相関図の総まとめ!

登場人物たちの背景を「あえて」隠すことでミステリアスにし、第2話以降で少しづつ明かしていくという意図があるのもわかる。しかし、第1話は全体のプロローグになるべきものであり、ここで描かれた背景がのちの伏線として効いてくることが多いのも事実である。

そもそも、初めて観た視聴者は「こいつら一体何者だ?」と思ったであろう。予備知識のある筆者でさえ、混乱してしまった。わけがわからなくなった視聴者が取る行動はただ一つ。チャンネルを変えるか、リピしないことだ。確かに初回は過去ファンの期待感もあり、視聴率は10%超えを記録したが、これではその後が心配でならない。

参考:【2018夏ドラマ】視聴率一覧&ランキング!大混戦の予感大!

第1話の最後、「桜木泉が死んでしまった…」という衝撃の事実。

「死んだと見せかけてホントは生きてるんでしょ?」

そう思いたい視聴者が多いはずだ。だから真実が気になりすぎて第2話まで視聴する可能性はある。しかし、本当に桜木泉が死んだことが発覚したらどうなるのか?『絶対零度』において唯一無二の存在を早々と放棄したのだ。まさに気の抜けたコーラである。気の抜けたコーラは単に甘ったるすぎる砂糖水だ。飲めたもんじゃない。

好きな人がいること

成長しない本田翼の演技

絶対零度,2018,第1話

最後にメインキャストの演技にも一言物申し上げたい。小田切結を演じた本田翼。今回は上手くなっていてほしいと願ってたのに、残念な結果に終わりそうだ・・・。

「すごく可愛いんだから、演技の方をもうちょっと何とかしてよ!」

「あなたは『奥様は、取り扱い注意』で綾瀬はるかの超絶アクション演技を間近で見てきたのに・・・」

これは筆者の偽らざる心の声である。本田翼の演技における詳細の批評はここでは避ける。書き出すと止まらなくなってしまうので、一般視聴者の声だけ紹介しておこう。

最後に

『絶対零度』については賛否両論なのが現状ですが、「つまらなかった」と感じている方がいるもの確かですよね。沢村一樹、横山裕、本田翼、伊藤淳史らメインキャストは人気と実力のバランスが取れたキャスティングなので今後の巻き返しに期待したいですね。さらに、低迷が続いていると言われている月9ブランドの復活にも期待したいです。

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