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  →9月24日（月）21時から放送

罪を犯した相手の告白はごく普通な感じでしたが、折壁の殺し方が外科医らしい凝ったものでした。殺された人物は全員医者でしたね。近田が加茂の病院に行くように勧めた新人キャバ嬢「マリ」も折壁側だったんだなと加茂と繋がって気付きました。何話分もいっぺんに見たような気分でしたが裏に臓器売買があったんだと睦子が関わり出してからますます面白くなりました。花井が「タイガー・アイ」とわかってから敵を倒す時の突如と折壁と同等の強さを持っていた睦子がカッコ良かったです。花井の豹変振りも凄く良かったです。横倉との出会いも病院で、多分横倉も相棒を見つけていたんだなと思いました。国武に撃たれたけど、もしかしたらフェイクだったのかなと思ってます。登場人物が全員怪しい中で横倉だけ変わらなかったとこはホッとしました。睦子の息子優雨くんはやっぱり折壁のこだったんですね。最後にほんわかした終わり方で良かったです。

唐沢寿明いつもの面白いコミカルな演技とは違い、白い巨塔を思い出させるようなとてもシリアスな演技で引き込まれました。元外科医の殺し屋と言う有り得なさすぎる設定でしたがアクションシーンなど鬼気迫る演技でとても良かったと思います。木村多江のアクションシーンもとても迫力があって凄かったです。アクションのイメージとはかけ離れた役が多ったので今回のシーンは衝撃的でもありました。最後に自分の息子に会うシーンも感動的で全体を通してとても良かったと思います。

出てくる人が悪人。医者であり、議員であり、人を守るべき人が悪人とは。悪人と言っても、法では裁くことが出来ない被害者が、泣き寝入りしなければならない相手。のうのうと生きている姿には腹立たしさを感じました。そして、そんな悪人を殺すのが、外科医と弁護士。自分の近くで起きた恨みが元で、次々と殺害していきますが、それは許されないことですが、それが正義なのか、同じ悪なのかといったモヤモヤした矛盾も感じました。一方、養護施設を隠れ蓑にした子供の臓器売買。子供を守るべき場所がそんな場所になっているとはとても怖いですね。そして、その首謀者役が伊藤蘭さんにはビックリでした。

本当にある話かわかりませんが、自分のミスを下の医者に押し付けるという事が下の医者を殺さないにしてもあってはならない事であると思いますし、また、臓器売買などのために小さな子供を利用するなどもっての他だと思いました。以前、綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみのでているドラマで小さな頃から激しい運動もさせず、外の世界もみせない施設の臓器提供のドラマをみましたが、私の中で、臓器売買の話は、現代の子供達に見せて良いものなのが？悪いものなのか？必要なものなのか？未だに、考えがまとまりません。

唐沢寿明さん演じる元外科医が殺し屋になって、依頼を受ける橋爪さん演じる弁護士と共に、恨みを持つ依頼者からお金をもらって医学知識を駆使して殺害に至る設定が、中村主水を思わせる現代版の仕置人のようでした。最初は児童養護施設を開設して善人にみえた伊藤蘭さんが、実は臓器売買の元締め的なワルであった事も驚きでした。その上、臓器売買に係わった連中との格闘で銃撃された唐沢さんと橋詰さんは、エンディングでは何事もなかったかのように、通常に戻っていた事も漫画的要素があり、面白かったです。

久しぶりにサスペンスを見た。世間の悪を退治するドラマはよくあるが、見ていてスッキリする。全体的には暗い印象でとくに臓器移植のために、児童養護施設を利用して子どもを搾取するのは許せない。現実離れした内容だと思うが、唐沢さんの渋い殺し屋の押さえ気味な演技と最近では珍しく悪役の伊藤欄さんの退治がスリルがあり良かった。臓器が今も本当に売買されているとしたら、恐ろしい。木村多江との過去の因縁と心を通わせ、一緒に悪に向かっていくところ、最後に息子を抱きしめるシーンはジーンときた。