2018年1月7日(日)22時からNHK BSプレミアムで放送される冬ドラマ『平成細雪(へいせいささめゆき)』(全4話)。谷崎潤一郎を原作に、バブル崩壊後を生きる女性たちを描いた現代リメイク版として放送されます。中山美穂、高岡早紀、伊東歩、中村ゆりら出演者も豪華。
そこで今回は冬ドラマ『平成細雪』の舞台となる京都の撮影場所のロケ地、気になるキャストやあらすじ、物語の原作について紹介していきます。
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見出し
ドラマ『平成細雪』のあらすじ&原作
あらすじ
平成4年春、大阪船場を代表する名家・蒔岡家は会社を人手に渡し、元禄以来の歴史を閉じた。何不自由なく生きてきた四姉妹の新たな人生が始まる。
長女・鶴子(中山美穂)はかつての栄華の記憶を胸に誇り高く生きようとするが現実はままならない。次女・幸子(高岡早紀)は心優しい夫に不満はないが、二人の妹の不可解な行動に振り回されている。周囲から結婚を望まれている三女・雪子(伊藤歩)は、人の欠点がまず目についてしまうという性格が災いし、実らぬ見合いはすでに20回近い。四女・妙子(中村ゆり)は家の束縛を嫌う、恋多き奔放な女性。ある夜、妙子は関西を襲った台風に巻き込まれる。そして激しく動き出す四姉妹の運命・・・。(公式ホームページから引用)
明治から昭和の時代にかけて活躍した谷崎潤一郎。この時代を代表する小説家と言っても過言ではないでしょう。谷崎潤一郎と言えば、マニアックすぎるほどの女性愛やマゾ的な作風のイメージが強いですよね。”衝撃的な映像”で話題になっている片山萌美、淵上泰史、でんでんらが出演の映画『富美子の足』も谷崎潤一郎らしい作品です。
今回の『細雪』も谷崎潤一郎の代表作として知られ、大阪の船場言葉を使った女性たちの”日常”を描いています。これを現代にリメイクした形になりますが、あえてバブル崩壊後の1992年という時代設定にしたのも興味深いですね。
ジュリアナ東京をはじめとしたギラギラでイケイケドンドンのバブルが崩壊し、「失われた10~20年」という暗い時代に突入していった1990年代。大手企業の相次ぐ倒産や就職氷河期という暗い話題が満載だった一方、インターネットの登場やコギャルの台頭など、現代に通じる文化の芽が出始めていた時期でもありました。
この時代を『細雪』という切り口でどのように描いていくのか?注目ですね。
原作は谷崎潤一郎の小説
ドラマの原作は谷崎潤一郎の名作「細雪」。今回のドラマ化を機に、一度は読んでおきたいものですね。
細雪 (中公文庫) [ 谷崎潤一郎 ] |
ドラマ『平成細雪』のキャスト&スタッフ情報
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キャスト
蒔岡鶴子/中山美穂
蒔岡家の長女。通称いとはん。高校生の時に亡くなった母から本家の「御料(ごりょん)さん」として家族を背負って生きる使命を託される。大阪・船場にある先祖代々の家と財産を守り、かつての栄華の記憶を胸に誇り高く生きようとする。
蒔岡幸子/高岡早紀
蒔岡家の次女。通称・中あんちゃん。結婚して兵庫・芦屋の瀟洒な分家に暮らす。夫・貞之助との間に一女・悦子がいる。妹の雪子をなんとかして結婚させようと、数々のお見合いを実現させるが、鶴子にひっくり返されてきた。
<高岡早紀出演のドラマ『ドラマミステリーズ』撮影場所まとめ>
<高岡早紀出演のドラマ『突然ですが、明日結婚します』撮影場所まとめ>
蒔岡雪子/伊藤歩
蒔岡家の三女。通称きあん(雪姉)ちゃん。芦屋の分家に暮らす。30代半ばにさしかかろうとしており姉夫婦たちから結婚を望まれている。しかし、人の欠点が目についてしまう性格もあり、お見合いは中々実らない。
<伊東歩出演のドラマ『明日の君がもっと好き』キャストまとめ>
蒔岡妙子/中村ゆり
蒔岡家の四女。通称こいさん。本家に暮らしていたが、駆け落ち事件を起こして以来、分家へ。家の束縛を嫌い、自ら服をデザインして販売し、自立を志している。ある晩、関西を襲った台風に巻き込まれる。
<中村ゆり出演のドラマ『増山超能力師事務所』撮影場所まとめ>
奥畑啓三/福士誠治
船場の貴金属商の三男。通称「啓坊(けいぼん)」。妙子と結婚しようとするが、姉たちに反対されたため、駆け落ち事件を起こし、週刊誌スキャンダルになってしまう。
<福士誠治出演のドラマ『東京センチメンタルSP』撮影場所まとめ>
板倉潤一/柄本佑
写真家。かつてパリで写真の勉強をし、帰国後は生活のために奥畑家の運転手をしていた。妙子の作った服の写真を撮っていたことから徐々に親しくなる。
<柄本佑出演のドラマ『スクラップ・アンド・ビルド』撮影場所まとめ>
<柄本佑出演のドラマ『ROAD TO EDN』撮影場所まとめ>
<柄本祐出演の映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』ロケ地まとめ>
蒔岡辰雄/甲本雅裕
蒔岡本家当主。鶴子の夫(婿養子)。銀行員。蒔岡の家を守るために奔走する。かつて職場の上司の仲介で雪子のお見合いを段取るが、雪子の思わぬ理由で断る羽目になった。
<甲本雅裕出演のドラマ『三匹のおっさんスペシャル』撮影場所まとめ>
蒔岡貞之助/神尾佑
蒔岡分家当主。幸子の夫(婿養子)。一流商社マン。幸子との夫婦仲はよく、雪子の結婚の実現のためにも労を惜しまない。
<神尾佑出演のドラマ『おみやさんスペシャル2』撮影場所まとめ>
<ゲスト出演者>
瀬越徹/水橋研二(第1話)
雪子のお見合い相手。外資系企業社員としてフランスに住んでいた。一見、感じの良い男に見えたものの酒が入るとかなり饒舌に。
蒔岡吉次郎/長塚京三(第1話)
蒔岡家先代当主。四姉妹の父。元禄時代に呉服商として創業して以来の歴史を持つ大手アパレルメーカー・マキオカグループの総帥。
野村博実/松尾スズキ(第2話)
雪子のお見合い相手。大学でマグロ養殖の研究をしている。40代ながら著しく老けて見える。妻を亡くしている。独り言を言う癖あり。
橋寺誠/石黒賢(第3話)
雪子のお見合い相手。製薬会社専務。妻を亡くし、高校生の娘と暮らす。新薬の開発に没頭し今まで再婚は考えてこなかった。
御牧久麿/ムロツヨシ(第4話)
雪子のお見合い相手。大手広告代理店社員。京都の旧子爵家の次男坊。お見合いに冬なのに半ズボンで現れた。
スタッフ情報
脚本/蓬莱竜太
代表作に映画『ピアノの森』、『ピンクとグレー』など
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