『白い巨塔』見逃し動画の無料配信＆再放送日程はこちら！【1話から最終回まで】

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『白い巨塔』は2019年9月30日で配信終了予定です。

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• 第1夜：5月22日（水）21時～22時24分
• 第2夜：5月23日（木）21時～22時24分
• 第3夜：5月24日（金）21時～22時24分
• 第4夜：5月25日（土）21時～23時10分
• 第5夜：5月26日（日）21時～23時10分

• 第1夜の完全ダイジェスト：5月23日（木）13時59分～14時59分
• 第1夜～第3夜までの完全ダイジェスト：5月25日（土）：13時～14時30分
• 第1夜～第4夜までのダイジェスト：5月26日（日）：10時～11時

今回の財前五郎は岡田准一。こちらはちょっと力が入りすぎ？な役作り。また同期の里見作には松山ケンイチ。こちらはちょっと力が抜けすぎ？な役作り。二人合わせてちょうどいいバランスなんでしょうか。そんなところを面白く見ました。また、タブレットや大型モニターを使った現代の医療の雰囲気はありながらも、人間関係は原作をベースにした過去の作品と同じドロドロとしたものでした。2003年のドラマで石坂浩二が演じて話題となった東教授役を今回は寺尾聰が演じています。その嫌な演技も期待通りで楽しめました。

まさに医療ドラマの代表！俳優陣が変わっても相変わらず見入ってしまうテンポのよさと医療の裏のドロドロさ。相変わらず、名誉とお金は人を狂わせるなと感じました。人の命ですら名誉や駆け引きの為に使われてしまう。家族思いの財前がどんどん変わっていってしまう姿がリアルでした。一緒に見ていた白い拒塔ファンの旦那は愛人役の沢尻エリカさんがプールに落ちた時のセクシーな足に釘付けでしたよ(笑)展開が早くて見やすいのがいいですね！来週まで待たなくていいのも嬉しいです！

岡田准一に財前五郎のアクの強さが出せるのかな、と思っていたが、強すぎるくらいのアクでびっくりした。教授推薦の話をちらつかせた東教授の前で背中を丸めてお辞儀、からの、屋上で実家の母に電話、からの、愛人の部屋へ突撃の流れで見せた表情と佇まいの変化も素晴らしかったが、そこに「財前五郎」らしいアクがいつもにじみ出ていた。そのアクに堂々と渡り合える沢尻エリカの愛人ぶりも天晴れ。自分の後釜を他大学から擁立しようとしている東教授の工作現場に駆けつけ、手術を交渉するときの足を組んだ不遜な座り方。一転、土下座。一つ一つのポジションはオーバーだが、動きのキレで「あー彼はこういう人なんだ」と納得させてしまうのは、岡田准一ならでは。田宮五郎、唐沢寿明の歴代「財前五郎」の中で、一番動き回っていて「若い野心」を感じさせた。対する「追う者への嫉妬」を演じる寺尾聰が、また上手い。こんな生臭い役もハマるとは意外だった。

１番面白いと感じたのはやはり東教授と財前のギスギスした関係のやり取りや、里見先生とは考えも何もかも正反対なところです。高価な絵を送ったり大金を渡したりするシーンがある中で、ホッコリしたシーンは里見先生と東教授の娘と話す場面でした。先生はそのままでいてくださいね、と変わらずにいてほしい思いがぽろっと出た台詞には心打たれました。また俳優の皆さんの絶妙な表情の出し方がすごく、台詞はなくともそれだけで伝わってきました。早くも明日の放送が待ち遠しいです。

岡田准一版の財前五郎も新鮮でした。クールで笑顔をめったに見せない財前を、岡田さんがどのように演じるのか楽しみでしたが、すごくしっくりきたので驚きました。このドラマは昔から話題作で、これまでも様々な俳優が財前を演じています。なので、今までの作品と見比べられるのも楽しめるところだと思います。大学病院内でのしあがる為に計算高く振る舞う様子は、必死さも伝わり緊迫した雰囲気になります。いわば師匠と弟子だった東教授と財前の関係性が壊れていく様子は、特にハラハラします。回想シーンで、若い頃の財前が東教授の家で必死に学ぶ様子を見た時には、ちょっと切なくなりました。出世するためなら、恩人さえも蹴落としていかなければならない世界はちょっと怖いです。また病院内での派閥もあり、色々な場面で医師同士の足の引っ張り合いが出てくるドラマなので、その様子がどのように描かれるのか今後も目が離せません。

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第2話（5月23日放送分）のあらすじ

財前五郎（岡田准一）は、誤診した医学部長・鵜飼裕次（松重豊）のメンツを保つため、教授の東貞蔵（寺尾聰）に膵神経内分泌腫瘍の患者の執刀を依頼する。いざ開腹してみると癒着が激しく、手術は長時間に及び、焦りと疲労で東は意識朦朧…。財前はそんな東の様子を冷ややかなまなざしで見つめていた。

その時、東が誤って患者の動脈を傷つけてしまう。大量出血に騒然となる手術室の中で、一人ぼう然とする東…。財前は、術前CTの見落としを指摘し、まるで待っていたかのように手術を続行する。東の自尊心を粉々にした財前と、屈辱に耐えるしかない東…これで、教授選で対立しつつあった二人の決別が決定的なものとなる。また、この様子を見ていた里見脩二（松山ケンイチ）も、教授の座に固執するあまり、どんどん良心を失っていく同期の財前に複雑な思いを感じていた…。

そんな中、教授選に向けての裏工作も激化していた。なんとしてでも財前を教授にしたい義父・財前又一（小林薫）は、鵜飼を取り込むために財力にものを言わせて暗躍。一方の東は、東都大学の船尾徹（椎名桔平）とともに、金沢国際大学の教授・菊川昇（筒井道隆）を教授選候補に擁立するため奔走していた。

また、財前は票獲得のために、脳外科教授・野坂奈津美（市川実日子）に接近。ひょうひょうとどっちつかずの態度を続ける野坂だが、立候補者選考委員会で、財前と菊川のほかにもう一人候補を立てることを提案する。

そして迎えた教授選の投票日――。突然、東が棄権を表明する。さらに得票数が過半数に満たず、後日改めて財前と菊川の決戦投票が行われることになる。

黒い欲望が渦巻く教授選はさらに混沌を極め、裏工作も激化の一途をたどることに！　相変わらず真意のはっきりしない野坂、出世に目がくらんだ医局員たちの暴走…など、決選投票を前に財前の足元をすくう事態がぼっ発。しかし、これは波乱の幕開けでしかなく……さらに過酷な運命が財前を待ち受けているのだった…！（公式ホームページから引用）

第2話の感想や評価に関する視聴者アンケート結果

第2話の感想や評価に関する視聴者アンケートを実施しました。その声を紹介します。

女性の医師がたくさんいたので、現代の働く女性の姿が描かれているなと感じました。私も女性なので、女性の医師を応援したくなりました。手術シーンはかっこいいいなと思いました。先生がお金で動かないところはとてもよかったです。他の人選をしたほうがいいと案を言えており、女性の立場は低くないというのを見せつけてくれました。戝前先生のやり方というのは好きではありません。契約結婚をして、愛人がいるというのは現代ではありえないなと思いました。そんなことをして、ばれたら絶対的に干されると思います。

だんだんと新しいキャスト人にも慣れてきて、ドラマの内容に集中できるようになって来ました。物語前半はやはり財前と東のドロドロした師弟対決が面白いですね。正直、何度見ても東教授の引き際が悪いというか、みっともないと思ってしまいますが、彼も再有力な後継者が財前だからああなってしまうんでしょうかね。その財前を育てたのは東教授自身だというのが何とも悲しいところですが。これから二人の関係がどんどん変わっていくので、それを岡田准一さんや寺尾聰さんがどのように演じていくのか楽しみです。

人間関係の表面的な入り乱れと思惑のすれ違いが面白い。ややマニアックな見方かもしれないが、過去に見た「白い巨塔」との違いに注目している。俳優の持ち味から滲み出る雰囲気が違うのが興味深い。特に、東教授（寺尾聰）に嫌みに柔らかさを感じる。教授会での投票を棄権した様子にいやらしさがなかった。自然な感じがした。もう一つは、人気だった医療ドラマに見られた、手術のリアルさが生かされているように思う。大学病院の密室性をより浮かび上がらせている。個人的には、愛人と過ごす場面のシチュエーションが、少しドラマの流れに合っていない感じがする。５話連続が楽しみである。

教授選を前に本業そっちのけで奔走する医師たちに半ば呆れながら見ています。そんなに命かけてする事なんですか？と問いたい程です。その中で、唯一ホッとできる、信頼できる人物は里見医師です。患者とのコミュニケーションも取れているし、研究熱心で感心します。本来の医者の姿はこうであるべきです。感動したことは、里見医師の自宅です。粗末な玄関ドアからも分かる通り、狭い集合住宅です。そこに、窓二間分の書斎は、書物や研究材料で溢れており、充実したスペースです。リビングを犠牲にしたのかもしれません。そんな研究第一の里見の生活態度に感銘を受けます。

財前と東教授の対立がどんどん深まっていく様子から目が離せませんでした。特に財前が東教授に「潮時」と言い放った場面と、東教授が教授選の投票を棄権すると言い出した場面にはゾクゾクしました。教授選のための駆け引きや裏工作が凄まじく、財前の義父の押しの強さには圧倒され笑えてきます。登場人物のほとんどが権力や名誉欲しさにギラギラしているところに、人間の滑稽さを感じます。しかしここまで野心を燃やし突き進めるというのは、ある意味羨ましくもあり、面白いです。

今回よりいよいよ教授選挙が本格化します。小林薫さん演じる財前又一の豪快な欲望丸出しの選挙活動。そのターゲットにされる、前作では男性だったが今作では女性教授の野坂教授！野坂教授の狡猾な立ち回りが何とも言えず味があります。また話の最後には教授になれなかったら離婚だ、と財前又一が娘の京子に話すシーンがあります。これは前作にはないストーリーになっており、より教授選挙の結末を盛り上げてくれるものと感じつつ見させていただきました。

面白かったのは岡田くん演じる財前の真面目さ。旧作に比べ、財前の真面目さが際立って感じます。里見の重みはかるくなり、今どき…な感じも醸し出しているところにも、リメイクの面白さが感じられますね。沢尻エリカの起用には当たり感が否めません。はまり役というか、悪女、2番手、心の支え。そんな役柄がピタリとハマり、話の進行に盛り上がりをつけている感じがしました。医局の権力争い、身近にある話ではないからこそ、知りたい、気になる、そんな気持ちで見ることができる。見入ってしまう第2話でした。

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第3話（5月24日放送分）のあらすじ

教授選でついに悲願を達成した財前五郎（岡田准一）は満ち足りた日々を送っていた。一方、擁立していた菊川昇（筒井道隆）が破れた東貞蔵（寺尾聰）は、退官後の行き先が決まらぬまま、浪速大学を去ることに…。

ある日、鵜飼裕次（松重豊）が財前にドイツの国際医療外科学会からの招待状を渡す。それは、講演と新しい術式のデモンストレーションの依頼で、鵜飼にとっても財前にとっても喜ばしいことだった。

権力を手に入れるため、ひたすら上を目指す財前とは対照的に、患者のことを第一に考え、診察を続ける里見脩二（松山ケンイチ）のもとに、繊維問屋を営む佐々木庸平（柳葉敏郎）と妻・よし江（岸本加世子）がやって来る。糖尿病が悪化したため、薬を見直したいと言う佐々木だが、里見は検査を重ねるうちに、糖尿病ではなく膵臓がんを疑う。里見は医者としての腕を信頼している財前に相談し、執刀も依頼する。

信頼する里見から優秀な外科医だと紹介されたものの、尊大な態度をとる財前に怖気づく佐々木。しかし、里見の後押しもあって、とうとう手術を受ける決心をする。

翌日、財前がドイツに出発するまでに手術をすることになった佐々木が入院してくる。総回診の際、担当医の柳原雅博（満島真之介）が、肝機能の数値と炎症反応が気になるのでPET検査をしたほうがいいと進言するも、財前は「必要ない」と一蹴。その様子を見ていた佐々木とよし江は、思わず里見に不安な気持ちを吐露する。里見は、万全を期すため、必ずPET検査をするよう財前に依頼し、約束を取り付けるが…。

佐々木の手術の日――。順調に手術が進む中、モニターを確認していた柳原が、肝に腫大と、妙に白い部分を発見する。柳原は、生検に出すべきか相談するが、またも財前に一蹴されてしまう…。

後日、無事に手術が成功したはずの佐々木の容態が急変。柳原は慌てて財前を探すが連絡が取れない！　焦った柳原は里見に助けを求めるが…。一方、柳原からの連絡を無視し続ける財前は、愛人・花森ケイ子（沢尻エリカ）のバーで開かれている自身の壮行会に出席していた。そして翌朝、意気揚々とドイツへ旅立つ。ここから茨の道を歩むことになるとは知らずに……。（公式ホームページから引用）

第3話の感想や評価に関する視聴者アンケート結果

第3話の感想や評価に関する視聴者アンケートを実施しました。その声を紹介します。

教授に収まったと思えば、いきなりの高圧的な態度。患者にも上から目線の物言い、自分が絶対一番で、部下の意見には耳を貸さないどころか、恥をかかせたとしかり飛ばす高慢な振る舞い。今日の財前は、昨日にも増して苛つきます。自分の仕事が何であるのかを問いただしたいものです。一般の患者で何が悪いのですか。人の命を何だと思っているのか考えろと言いたいですね。医療現場の現実がここまでではないにしても、綿密な取材をベースに書かれた小説が原作なので、このような医師が存在することもあろうかと、深く考えさせられました。

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第4話（5月25日放送分）のあらすじ

ドイツで手術のデモンストレーションを行う財前五郎（岡田准一）が現地の医師たちに絶賛されている頃、日本では、ICUでの治療の甲斐なく佐々木庸平（柳葉敏郎）が死亡していた。死因が肝不全だと知り、膵臓がんだと思っていた妻のよし江（岸本加世子）と息子の庸一（向井康二）はがく然…。里見脩二（松山ケンイチ）は、そんな二人に病理解剖を勧める。

財前のミスを疑い、真実を知りたいと強く願う庸一の後押しで、後ろ向きだったよし江も解剖を了承。病理学科の教授・大河内恒夫（岸部一徳）が解剖を担当することになる。

解剖の結果、血管内リンパ腫が原因で肝不全となり、血液凝固障害を起こしたため死亡したことが判明。よし江と庸一は、手術の前後ともに、財前は「膵臓以外に問題がない」と言っていたと柳原雅博（満島真之介）に詰め寄る。もともと財前の傲慢な診察態度に疑問をもっていた二人は、彼を裁判で訴えることを決意する。

そんな中、財前が帰国。空港で訴訟についてのコメントを求める記者たちに囲まれ、もみくちゃになっている財前を連れ出した義父の又一（小林薫）は、その足で医学部長・鵜飼裕次（松重豊）の自宅へ向かう。教授選で財前を推薦したがために自分の立場が危うくなったと激昂する鵜飼に、財前は、すべては遺族の誤解で、自分に後ろめたいことはないとキッパリ宣言。又一も金に糸目はつけないので、何とか降りかかる火の粉を払ってほしいと土下座する。

翌朝、柳原を呼び出した財前は、恩師の大河内が解剖を担当したと聞き、自分の立場が悪くなると激怒。さらに、柳原にカルテの改ざんまでほのめかす。また、里見のもとを訪れた財前は、遺族に自分を窮地に陥れる病理解剖を勧めた彼にも食ってかかり、同期の二人に溝ができてしまう…。

よし江と庸一は財前を訴える裁判を起こすために、弁護士・関口徹（斎藤工）の事務所を訪れる。一方、病院と財前の代理人となった弁護士・国平幸一郎（山崎育三郎）は関口に破格の金額を提示し、示談にしないかと持ちかける。

真実と自分の将来を天秤にかけ、裁判を前にどんどん追い込まれていく柳原…。そして、ついに、純粋に真実を知りたいと願う遺族と、保身にすべてをかける財前の長い闘いが始まる…！（公式ホームページから引用）

第4話の感想や評価に関する視聴者アンケート結果

第4話の感想や評価に関する視聴者アンケートを実施しました。その声を紹介します。

里見の財前に対する態度がどんどん冷たくなっていくというか、呆れや失望で覆われていくのが見ていて悲しくなりますね。かつては親友と言って差し支えない対等な関係にあったのに、今はお互いに相手を見下している感じがします。やっぱり第３話で財前が里見の忠告よりもドイツ日程を優先してしまった、あの選択が致命的でしたよね。あそこで親友の忠告をもっと真摯に受け止めて、それに誠実に対応していたら何もかもが変わっていたかもしれません。それが今や二人してあちこちがガタガタに。有名作品なので結末は既に知っていますが、今度もやっぱり最後は切ない気持ちにさせられそうです。

面白かった点と考えさせられた点として、やはり裁判に伴う人間関係の変化。里見助教授と財前教授との決定的な関係の変化や、柳原先生とそれを囲む医局員の変化。改めて裁判とは交通事故等と同じく、人の人生を変えるものだと。しかし原告側から見れば、組織のある種煩わしさを感じたと思う。個人的に岡田君の身長の低さが際立ってしまう。これは今回の白い巨塔2019初回から思っていたことだが、松山ケンイチ（推定180㎝）と岡田純一（推定169㎝）以上に慎重さを感じてしまう。決して岡田君が悪いわけではなく、松山ケンイチ君が悪いわけではないが、岡田君を主役として設定した以上、キーポイントとなる里見助教授の人選をもと計算できなかったのかと思う。

財前と里見が対照的な位置に立っていることが露呈された４話だと感じた。医者としての立場やプライドを、どんな手段を使ってでも守り抜こうとする財前。そこへ何とか苦しみつつしがみ付く柳原。大学病院という白い巨塔から振り落とされまいともがく医師たちを見せつけられた感だ。そこへ送り込まれる患者はどうなるというのだろう。医者たちのためのただの道具に過ぎないのだろうか。異を唱えた者は、外へと弾き飛ばされる世界。法廷の場で、近距離で里見に問われながらもシラを切り通した柳原の証言の様子には、深く考えさせられた。

１番印象深かったのは柳原先生の医者としての良心との葛藤を描いたシーンでした。カルテの修正を求められるもなかなか行動できず、さらには証人尋問では声を震わせながらも財前派に立とうとする様子は見ていてもどかしい気持ちでいっぱいでした。本当は正直に全てを話し、患者のために１つでも真実を明らかにしたい気持ちがある一方で、大学側と自分の立場を考えてしまう自分との葛藤が見事に描かれていました。財前教授のカルテ改ざんを要求してくるシーンは迫力がありました。

大学病院という大きなうねりの中で、柳原の苦しい立場がとても辛いです。真実を飲み込まざるを得なかったことは、とても腹立たしい感じに思えます。一方、自分の立場が苦しくなるのを承知で、証言した里見。本当の医師の心を見たように思います。また、自らの手術に間違いがあったと感じている財前ですが、医師というよりは、悪になってしまったようで、とても怖かったです。ケイ子の「里見は、患者のために患者を救う。財前は、自分のために、患者を救う」と言った言葉が、真実をついているようで、とても重く感じました。

このお話の核の一端を担っているともいえる医療裁判のシーンが中心でした。どんなに誠実に話をしても、やっぱり力のある方が勝つものなのかと思うと少しやるせなくなりました。財前が保身のために浮かべる悪い顔は本当に憎たらしい！ですが実の母親や愛人のケイ子に見せる柔らかな表情を見ていると嫌な奴とも思いきれず…岡田さんの演技力にやられてしまいました。沢尻エリカさんの演じるケイ子も、ただ色っぽい愛人ではなく頭の良さも感じられてお上手だなと思いました。それから柳葉敏郎さんの息子を演じていた向井康二さんにとても好感が持てました。何度も映像化されよく知っているお話だからこそ、演技力がより気になりました。

裁判所というところは、基本的にあんな感じです。私も労働審判をしましたが、客観的に見てパワハラがあるのにそれを認定する事がありません。あのような裁判こそ、催場委員制度を導入すべきだと私は思っています。しかし、難しい死刑などの裁判ばかりで、もっと国民に身近な問題を裁判員制度をさせようとしません。なぜなんだろ。支配層がこの日本を操っているとしか思えない。今回のお話は、現実的な話で日本人全体の問題定義としてまことによかったと思います

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第5話・最終回（5月26日放送分）のあらすじ

医療裁判で勝訴した財前五郎（岡田准一）と浪速大学病院だが、控訴審を控えているにも関わらず、世界外科連盟の理事に立候補するという財前に、病理学科の教授・大河内恒夫（岸部一徳）ら周囲は、あきれ顔…。一方、控訴審の証人を探し求め、病院関係者を訪ねてまわる弁護士の関口徹（斎藤工）だが、ことごとく財前に根回しされていて、証言してくれる人が見つからない。

前回の裁判で、医師としての信念を貫いて財前と大学に不利な証言をしたため、浪速大学医学部を辞し、来月から関西がんセンターで研究を続ける道を選んだ里見脩二（松山ケンイチ）と、現近畿労災病院院長・東貞蔵（寺尾聰）の娘で里見を慕う東佐枝子（飯豊まりえ）は、関口に協力することを決意する。関口と佐枝子は元看護師で真実を知る亀山君子（美村里江）に証人になってくれるよう頼みに行くが、妊娠中の君子を心配する夫・亀山富治に追い返されてしまう。

一方の財前と義父・財前又一（小林薫）は、外堀から埋めようと、富治の工場へ。しかし金にものを言わせて自分たちに都合の良い証言をさせようとする卑劣なやり方に富治は激昂。その話を聞いた君子は裁判で証言する決意を固める。

そして、ついに控訴審が開廷。良心の呵責にさいなまれながらもウソをつき続ける柳原雅博（満島真之介）だが、予想もしなかった財前のひどい裏切りに打ちひしがれてしまう。この財前の裏切りにより、裁判は混迷を極めることに…！

そうして迎えた結審の日―。裁判所を出た財前は、大勢の記者に囲まれる中、突然倒れてしまう……！（公式ホームページから引用）

第5話・最終回の感想や評価に関する視聴者アンケート結果

第5話の感想や評価に関する視聴者アンケートを実施しました。その声を紹介します。

裁判の判決から財前の病、そして死まで怒涛の展開で、財前の志半ばで死を突きつけられ、絶望する様は見ていて息を飲みました。とても辛い場面ではあったのですが、岡田さんの演技にとてもひきつけられました。また、財前が自分の病を通して、更に医学の発展を望みそれを里見に託す最後の流れはとても感動しました。里見と財前は裁判では相対する立場であり、ケイ子には医者としての志が違うと言われていました。しかし、根本的には2人は医者として同じ方向を向いており、切磋琢磨できる同士であり友人であったのだと感じ涙がとまりませんでした。

財前に必要だったのは、地位や名誉ではない医師としての誇りだったのではないかと思います。もし、大学病院でなければ、里見のように、患者に寄り添う素敵な医師になっていたのではと。財前と、里見の関係も、とても素敵でした。裁判を挟んで、敵対しながらも、心底、財前は、里見を信じていた。自分の弱味を見せることも出来る親友であることが、財前にとっての宝物であったのだと感じました。そして、財前の母の気持ちと、その姿を見ると、涙が出てしまいました。また、ケイ子富野荘最後も、切なかったです。悪の表情の反面、里見との最後の時間に見せた顔、そして、母親と話している顔、様々な岡田准一の演技に、引き込まれました。

2000年代に放送されたものを本放送や再放送で何度も見た記憶がありますが、あれとはまた違った白い巨塔といった感じで最後まで楽しめました。話の大筋は一緒でも、演じている俳優さんや映像を作っているスタッフさん達が違うと、出来上がる作品も全く別ものになるんですね。また財前の最後の手紙やガンの発症箇所、その治療法などに見られる細かな違いから、時代の流れとともに治療法や人の生き方なども少しずつ変わってきているのだなと感じられます。いつかまた更なるリメイクがあるかもしれませんが、その時もまた時勢に合わせた改変があるのでしょうね。それをまた見られるのを楽しみにしていたいと思います。

自分の地位や名誉のためにあらゆる手を使い上り詰めた財前（岡田）でしたが、患者に訴えられて裁判にも負け、最終的には膵臓癌で亡くなってしまいました。地位や名誉があることが幸せではないと感じました。見ていて財前はとてもかわいそうな人間だと感じました。自分の地位や名誉のためだけに働いている場合、周囲にも伝わりますし本当の意味で上り詰めることはできないと深く考えさせられました。やはり医者は患者最優先であることが大切だと思います。

物語において、クライマックスに人の死をもってこられたら、悲しいのは当たり前、涙が出るのは当たり前と、それが全てになってしまいがちなんですが、財前先生が死ぬよりも何よりも、里見先生との関係が熱かった。ラストまでに散々、医者としてのスタンスの違いを見せつけていたのも良かった。お互いを医者として認めあっている二人、友情なんて簡単な言葉では言い表せないんだろうな、と思わされた。野心まみれにならなければ、財前先生と里見先生はもっと医者としての高めあっていたのかな、と思うと、付くもん付いたら…と思わずにはいられない。唐沢版の江口洋介も良かったが、松山ケンイチは良い役者だな、と再認識。

財前教授が佐々木さんが亡くなり、裁判にかけられてしまってから、精神的に追い詰められ、疲弊していく様子がよく描かれていたと思います。些細な患者さんの訴えに応じたり、簡単なオペもしたりと、初心に戻ったように感じました。裁判を通して、亀島さんや柳原医師、里見医師、東医師たちも医療従事者として改めて己を振り返っていたようでした。有名な原作ですので、流れは知っていても演じるキャストが違うだけで随分雰囲気が違ってくると思いました。

裁判シーンで後半、財前教授は責任を柳原先生に押し付け、それに対し反論する柳原先生の怒りの様子にはずっと目が釘付け状態でした。やっとここで目が覚め、真実を偽りなく全て明らかにする姿勢を見ると医者として良心を忘れていない人がまだ残っていて良かったと思ったのが正直な感想です。医者であっても初めて自分も病を体験しないと患者の気持ち、症状は分からないというところが深く納得しました。最後の里見先生に手紙を渡し読んでいるシーンはとても泣けました。最後まで友情だけは崩れず互いを尊敬し信頼しあってた2人の絆は素晴らしかったです。

財前教授の急降下の転落、正直周りの人を下に見て馬鹿にしてきたツケが回ってきたのかなと思いました。敗訴のあとのすい臓がん告知。家族は告知をせず、隠していようとしていたけど、杏子の不自然すぎる笑みで、違和感を感じない人はいないと思います。そんな不信感からか財前教授は里見先生を頼っていましたが、病院を追い出した人を頼るなんて、どのツラ下げて来たのだろうと私だったら思います。だけど、里見先生は財前教授がすい臓がんになったことを凄く悔やんでいて、優しい人だなと思いました。

財前先生の自分の診察や術後の患者の事を責められていた際理事など上に上がりたい一心で財前が本当のことのように嘘をつき上に上がろうとしていた矢先の体の腫瘍の発覚など見ていて驚かされる事が起こり財前先生の術後直後執刀医の「毎日診察にくるよ」の一言で今までの財前先生の思って来た事や思考が解きほぐされていくところが感動しました。財前先生の奥さんが財前先生の最期を悟り店まで行き財前先生の今の状況夕方まで病院まで行かないと言うところを見て奥さんの女としての1つの覚悟などあったのかなと思いました。患者としての立場から見てどんな医療やどんな接し方や寄り添い方が患者の為になるのか考えさせられる内容でした。